不思議な女の子
私が小学1年生くらいの時の話です。
同じクラスのお友達と学校帰りに遊ぶ約束をして、いつも通り遊んでいたら、違うグループの女の子たちと遭遇。
私はそんなに話したことがなかった子達だったから、お友達についていくままでした。
あまりお話したことがなかった子とお話しできるってワクワクしたから、何も聞かずに行動を共にしてました。
その違うグループの子達は大きな声でしゃべらず、隣同士でコソコソ、ヒソヒソとしゃべる感じで、時々ニヤニヤと笑いながらなのでなんで笑いっているのかなって思ってた。
そうするとA子ちゃん所行こうってなって、私はA子ちゃんを知らなかったから頭の上で?マークがとんだけど(笑)
なんとA子ちゃんは不思議な子らしくて、でも可愛くて、ちょっとお嬢様らしい。
一気に情報がきたけれど、近くに住んでるからって迎えに行った。
たしかに私や他の子よりちょっとキラキラした感じがしたかな。
色白でちょっとふっくらしてる感じだけど、確かに可愛い感じ。
着てる服もちょっとモダンなかわいい。(今思うとだけどね)
A子ちゃんにお友達の一人が「ね、あれ、ききたいな」って言ったの。
「あれ?・・・あぁ、あれね、今どうかな」ってA子ちゃん、ポケットから何か小さな缶ケースみたいなものだして耳に当てた。
そしてそれをお友達にも「少しだけおとがするよ、聞こえる?」って耳にあてた。
お友達はみんな「私も聞きたい!」って感じで集まって、皆で耳を寄せている。
私ともう一人くらいだったかな、ポカンと様子を見てた。
何してるか、分からなかったから。
「んふふ、静かにしてないと答えてくれないからね」
答えてくれない!?
何かが聞こえるんだ、それは。
私には小さなお薬見たなものをいれる缶のケースにしか見えないけどさ。
お友達たちは静かになったけど、興奮してるのは見てて分かった。
みんなその缶ケースに耳を寄せてる。聞きたいって顔してた。
A子ちゃんととっても仲良しらしい子が私達ポカンと見てる側に、こっそりと教えてくれた。
「A子ちゃんの家にはねドラえもんがいるんだって。あれでお話できるらしいよ」
・・・え!?ドラえもん!?
TVでアニメでやってる、あのドラえもん!?
「うそだぁ、いるの?家に?」
私の隣にいた子が言った。
「A子ちゃんて不思議な子なのよね」
仲良しの子がにこって笑いながらそう言った。
ただ、その缶ケースを耳に当てて、何も聞こえなくても「聞こえた」って言った方が、A子ちゃんのご機嫌を損ねる事はないからみんなで楽しく遊べるらしい。
じゃあA子ちゃんはリーダーみたいな存在だったのかというと、そうではなかった。
不思議ちゃんなんだけど、なんかみんなが引き寄せられてる。
なにか魅力がある子なんだろうね。
後日談の中には「あの子はよくそういう嘘をつく」という話も聞いた。
でも人を傷つけるような嘘ではないから、嘘は良くないけど、まぁいいか。
A子ちゃんとはよく見知ったお友達となる。
その後、私が通うバレエ教室の1つ上のクラスにA子ちゃんはいて、上級生と習っていた。
どこか大人びたA子ちゃん。
やっぱり庶民よりはちょっとお嬢様なお家柄だったみたい。
中学生くらいになる頃には不思議チックな感じはなくなって、ちょっとかしこいけど言い方が鋭すぎて正論ぶちかますようなタイプになってた。
あの頃の「ドラえもんがいる」お話は聞いちゃいけない事と受け取り、誰も真実を突き止めようとはしなかった・・・気がする。
小1くらいなんて、嘘ついたら嘘つきレッテル貼られて誰も遊んでくれそうになかったけど。
A子ちゃんは違う感じでしたね。